昨日は樒原のことをかいたので、今日は同じ京都の奥地、久多のことを紹介したい。
久多(くた)は、左京区北端の集落。国道367号線で、八瀬・大原を抜け、一度滋賀県大津市の葛川集落を通って、ふたたび京都市に入り、川沿いに小さな集落が見えてくる。それが久多である。
久多では、毎年8月23日あたりに松上げという祭りが行われる。10mくらいの柱の上に、杉の葉を束ねたもの(傘)が載せられ、それをめがけて下から紐のついた松明をぐるぐる回して放り投げる。杉の束に火がついて、柱が炎に包まれて終わり、というのがお祭りの流れだ。今年は生憎の雨で、杉の葉に火がつきにくく、一時間たっても炎が上がることはなく、結局最後は柱を解体して、焚き火で燃やすことになってしまったが、それでも幻想的で美しい祭りだと思った。
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