京都市内北西に住んでいるので、我が家から「鳥居」が見える。
鳥居の送り火があるのは、嵐山の北、化野念仏寺や愛宕山があるあたり。
この山は低いので、大文字山のように広い範囲から見ることはおそらくできない。
大学院生の頃は毎年吉田キャンパスから送り火を眺めたが、左大文字(立命館あたり)や鳥居は京大からだとだいぶ遠いので、限られた建物からほんのちょっとしか見ることができなかった。昨年は友人と銀閣寺道近辺で大文字を見たので、今年は自宅から見るはじめての鳥居だ。
夕方六時頃、準備をする様子が見えるかもしれないと思い、マンションの廊下に出ると、鳥居の周辺に小さな明かりが灯っていた。
点火するのは8時すぎらしいので、それまでに、灯篭流しをしていた広沢池に歩いて行ってみた。広沢池は毎日のように走りに行く場所で、京都マラソンもこの場所から見たが、灯篭流しにはどこから集まったのか、信じられないほど沢山の人が来ていた。
池のうえには小舟がでていて、船の上からゆっくりとひとつひとつ灯籠を池に浮かべている。色とりどりの灯籠が、ふわふわ水の上に浮かぶ様子は本当に幻想的だった。
8時近くに帰宅して、マンションの自室で点火のときを待っていると、部屋の外が徐々に騒がしくなってきた。他の部屋や他の階の住人たちが集まってきている様子だった。前のアパートでもそうだが、送り火の日にはどのマンションでも、住人やその友達などが、送り火が見える上層階や屋上にみんな集まってくる。その様子を見るのも面白い。
8時半頃、いちばん火勢が強くなっている頃を見計らって、ベランダから写真を何枚もとった。写真だとずいぶん小さくなってしまうが、鳥居は思いのほか近くて、くっきりと見ることができた。
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