2015年10月1日木曜日

iPadで海外調査旅行

8月末から9月初めにかけて、ウィーンに調査に出掛けていた。今回はMacBook Airではなく、iPadだけ持って行ったが、とくに不便なことはなく、むしろ少ない荷物で快適な旅行をすることができた。


今年の春からiPad Air2を使うようになった。研究室ではMacBook Air、通勤時や授業ではiPadというふうに使い分けるようになって、非常に便利だと感じていた。iPadの良さは、何よりも軽さ(440g)、そして電池の持ちである。私のMacBook Air mid 2011モデル(結婚披露宴で使うために買った)は、もう4年も使っているため、バッテリーがだいぶ弱っている。連続で使えるのはせいぜい3時間といったところ。持ち出して使うのであれば、どうしても充電器も持って行かざるを得ない。その点iPadは倍ぐらいの時間使うことができる。図書館に持っていっても、ほぼ一日中使うことができる。

今回あらたにキーボードを買い足し、完全にMacBook Airの代わりとして仕事のために使えるようになった。ちなみに、iPad Air2が440g、キーボードが160gで合計600gくらい。それに対してMacBook Air11インチは1080g、充電器は160gで1240gになる。ということは、iPadを使えば、重さはちょうど半分くらいで済むということだ。

iPadを海外で研究に使うために必要なものやアプリなどを以下にまとめておきたい。

1)外付けキーボード。キーボードを付きケースとか、キーボードが画面カバーになるものなどがある。私の場合は軽さを最優先したかったので、本体とくっつけて使わないタイプのキーボードを選んだ。Buffaloのキーボード、160gくらいで約3000円。このキーボードを持ち歩く時は3分の2くらいを切り取った角2型封筒を使うとちょうどいい。

2)アプリ:evernote これは言うまでもない。

3)アプリ:croud pro iCloudにpagesやkeynoteなどで作った文書を入れておくだけでなく、保存したPDFを入れて置いたりすると、そのままの形ではiPadで開くことができない。そのため、iCloudを開いて全体を見ることができるこのソフトが役に立つ。
→9月下旬に新しいiOSがリリースされ、iPadからiCloudのファイルを見ることができるようになった。

4)キヤノンのデジカメとリンクするソフト iPadはSDカードをさせないし、ライトニングにSDカードリーダーをつけられるアダプタもあるが、とても高いので、無線LANが通じる場所ならば、無線でデータのやり取りをするのが手っ取り早い。大きな写真のデータだと時間がかかるかと思えば全然そんなことはなく、ストレスなく撮った写真を見ることができる。

5)SIMカード:T-Mobileの10GB(音声通話なし)15ユーロ。事前にしらべて、TMobileが一番割安ではないかと思い購入。ホテルも図書館もいちおう無線LANが使えるが、街によっては無線LANがあまりよく入らないことも多い。図書館に行かない日や観光をしている最中に道に迷ったりすることもままある。いざというときにすぐに現在地を確認したり、最寄りのお店を調べたり、食べたものの写真をSNSに投稿したりと、ちょっとした瞬間に便利なことが多かった。iPad Air2はWi-FiモデルとWi-Fi/Cellularモデルとの価格差が1万5千円くらいあるが、格安シムカードを挿したり、海外で現地SIMを買ったりできるので、高い方を買っておいてよかった。T-Mobileのカードは10日間使って、わりといろんな場所でネットに接続していたものの、2GB弱しか使っていなかった。10GBを使い切るにはなかなか時間がかかるかも。

それでもできないこと
1)Word文書を正確な書式で確認すること。→Microsoft対応のアプリを入れればみられるのかもしれないが、Wordを使った文書作成を自分ですることはないので、不要かと思う。
2)PDFへのコメントを読むこと。
3)キーボードショートカットで立ち上がっているアプリを切り替えること。ウェブやpdfのドイツ語を読みながら、アプリの辞書を引いたりするとき、キーボード側から、アプリの切り替えができると便利。外付けキーボードの種類によってはこれができるらしい。
→これは新しいiOSでできるようになった。
とくに、iPadでは、2画面表示でブラウザと辞書アプリを並べて、両方操作することができるようになった。これがすばらしい。