2015年12月21日月曜日

2015年買ってよかったもの

  1. iPad Air2 
    これがあらゆる買ったもののなかで一番役にたっていた。昨年阪大でiPad Air初代を触って、軽さや操作性の良さ(CPUのスピード)に感動。さらに性能がよくなったというので、思い切って購入した。iPadを買う人は、Wi-Fiモデルを選ぶ人が多いと思うが、Cellular版だと使える場面がはるかに広くなる。IIJの格安SIMなら月に1000円程度しかかからない(私はiPhoneとiPad2台分のSIMカードを契約しているが月に4000円台で収まっている)
  2. ノースフェイスのローリングサンダー30インチ
    夏に調査旅行に出かける際に購入。以前使っていた妻の古いキャリーバッグは、ホイールがかたほうガタガタになっていたため、怖くて持っていけないと思った。2週間程度の旅行ではまだまだ余裕がある大きさ。帰りは資料とワインをぎっしりつめたが、内容量にはまだいくらか余裕が残っていた。(重さが25kgくらいになっていたが)
  3. タビオのロングホーズの靴下
    冬は長い靴下を履くと快適。昨年初めに買って、かなり気に入っている。
  4. ダブルのスーツ 
    昨年冬に作ったが、今年もあらたに一着購入。寒い時期には胸元がぴったり閉まるダブルのほうがいい。おっさんが浴衣のようにだるんとしたダブルのスーツを着ていることはあるが、若い世代では滅多に来ている人がいない。そのため、サラリーマンが仕方なくスーツを着ている感が出ない。カタい仕事ではないが、好きでスーツを着ている人におすすめ。
  5. Bluetoothキーボード 
    あると便利だがなくてもいい。軽さを重視して購入。オーストリアに行った時活躍した。しかしドイツ語日本語を瞬時に切り替える等の操作がしづらいので、結局ソフトウェアキーボードを使ったほうが速い場合もある。先日は2時間近い会議をiPadひとつで議事録をとったりした。タブレットで文章を書くなら、外付けキーボードが必須と思われているが、なくてもなんとかなるものである。
  6. パイロット、ボードマスター太字 
    神戸大で使っているホワイトボードマーカー。インクを交換することができる。よく書けるので気に入っているが、店頭で買える場所があまりない。
  7. 情報カードA6サイズ 
    ドイツではこれが定番。いろいろな色が選べる。日本でも入手可能だし、はがきサイズなのではがきやポストカードでも代用可能。
  8. ジェネレーションウォー 
    映画DVD。原題は、「我らの母たち、父たちUnsere Mütter unsere Väter」第二次世界大戦を迎えたドイツの若者男女5人が、それぞれ兵士、看護婦、歌手、そしてユダヤ人として戦争を生き延びるという長編ドラマ。『ゲーテの恋』に出ていたミリアム・シュタインがかわいかったので期待していたが、それ以上に兵士として、同じ部隊で従軍する兄弟ヴィルヘルムとフリードヘルムの戦いが圧倒的な迫力だった。途中何人もの登場人物が命を落とす中、主人公の5人はからくも生き延びる。何度か訪れる絶体絶命のピンチを生き延びるのを見て、いわゆる主人公補正が少し気になったが、最終的にはやはり5人全員が生き延びる事はできず、その点には戦争の不条理さが伺える。ブラッド・ピットの『フューリー』でも描かれていた泥だらけの平原を舞台とした東部戦線の様子は、ほんとうに絶望的な気持ちになるが、かつて何度も描かれたあの風景が、ドイツ人にとってはある種の原風景となっているのだろうと思った。
  9. アンダーアーマーのヒートギア長袖シャツ
    高校野球のピッチャーなどが来ているハイネックの長袖アンダーシャツ。あれってすごく暑そう、と誰もが思うだろうが、実はすぐに汗を冷やし、体を紫外線から守る効果があるらしい。それを知ってさっそく6月の飛騨高山ウルトラマラソンで使ってみた。6月の高山は大阪よりもはるかに涼しかったのだけど、予想以上に快適にすごせた。真夏のランニングで暑さと同じくらい人体にダメージをもたらすのは、紫外線だとわかってきた。9月の丹後ウルトラ100km(72kmでリタイヤ)でも着用、夏場にはこれが欠かせないと思った。ウルトラマラソンだけでなく、日頃の練習の時も、着圧効果で疲れにくくなるので気に入ってずっと着ていた。

2015年10月1日木曜日

iPadで海外調査旅行

8月末から9月初めにかけて、ウィーンに調査に出掛けていた。今回はMacBook Airではなく、iPadだけ持って行ったが、とくに不便なことはなく、むしろ少ない荷物で快適な旅行をすることができた。


今年の春からiPad Air2を使うようになった。研究室ではMacBook Air、通勤時や授業ではiPadというふうに使い分けるようになって、非常に便利だと感じていた。iPadの良さは、何よりも軽さ(440g)、そして電池の持ちである。私のMacBook Air mid 2011モデル(結婚披露宴で使うために買った)は、もう4年も使っているため、バッテリーがだいぶ弱っている。連続で使えるのはせいぜい3時間といったところ。持ち出して使うのであれば、どうしても充電器も持って行かざるを得ない。その点iPadは倍ぐらいの時間使うことができる。図書館に持っていっても、ほぼ一日中使うことができる。

今回あらたにキーボードを買い足し、完全にMacBook Airの代わりとして仕事のために使えるようになった。ちなみに、iPad Air2が440g、キーボードが160gで合計600gくらい。それに対してMacBook Air11インチは1080g、充電器は160gで1240gになる。ということは、iPadを使えば、重さはちょうど半分くらいで済むということだ。

iPadを海外で研究に使うために必要なものやアプリなどを以下にまとめておきたい。

1)外付けキーボード。キーボードを付きケースとか、キーボードが画面カバーになるものなどがある。私の場合は軽さを最優先したかったので、本体とくっつけて使わないタイプのキーボードを選んだ。Buffaloのキーボード、160gくらいで約3000円。このキーボードを持ち歩く時は3分の2くらいを切り取った角2型封筒を使うとちょうどいい。

2)アプリ:evernote これは言うまでもない。

3)アプリ:croud pro iCloudにpagesやkeynoteなどで作った文書を入れておくだけでなく、保存したPDFを入れて置いたりすると、そのままの形ではiPadで開くことができない。そのため、iCloudを開いて全体を見ることができるこのソフトが役に立つ。
→9月下旬に新しいiOSがリリースされ、iPadからiCloudのファイルを見ることができるようになった。

4)キヤノンのデジカメとリンクするソフト iPadはSDカードをさせないし、ライトニングにSDカードリーダーをつけられるアダプタもあるが、とても高いので、無線LANが通じる場所ならば、無線でデータのやり取りをするのが手っ取り早い。大きな写真のデータだと時間がかかるかと思えば全然そんなことはなく、ストレスなく撮った写真を見ることができる。

5)SIMカード:T-Mobileの10GB(音声通話なし)15ユーロ。事前にしらべて、TMobileが一番割安ではないかと思い購入。ホテルも図書館もいちおう無線LANが使えるが、街によっては無線LANがあまりよく入らないことも多い。図書館に行かない日や観光をしている最中に道に迷ったりすることもままある。いざというときにすぐに現在地を確認したり、最寄りのお店を調べたり、食べたものの写真をSNSに投稿したりと、ちょっとした瞬間に便利なことが多かった。iPad Air2はWi-FiモデルとWi-Fi/Cellularモデルとの価格差が1万5千円くらいあるが、格安シムカードを挿したり、海外で現地SIMを買ったりできるので、高い方を買っておいてよかった。T-Mobileのカードは10日間使って、わりといろんな場所でネットに接続していたものの、2GB弱しか使っていなかった。10GBを使い切るにはなかなか時間がかかるかも。

それでもできないこと
1)Word文書を正確な書式で確認すること。→Microsoft対応のアプリを入れればみられるのかもしれないが、Wordを使った文書作成を自分ですることはないので、不要かと思う。
2)PDFへのコメントを読むこと。
3)キーボードショートカットで立ち上がっているアプリを切り替えること。ウェブやpdfのドイツ語を読みながら、アプリの辞書を引いたりするとき、キーボード側から、アプリの切り替えができると便利。外付けキーボードの種類によってはこれができるらしい。
→これは新しいiOSでできるようになった。
とくに、iPadでは、2画面表示でブラウザと辞書アプリを並べて、両方操作することができるようになった。これがすばらしい。

2015年9月30日水曜日

書きやすい黒板とは

後期の授業が始まり、早くも3週目。前期の途中ごろに書いていたものの、夏休みに旅行に行ったり、その後も世間が騒がしかったりして、ブログに載せるタイミングが遅くなってしまった。授業が始まると右肩に疲れがたまるようになる。これが板書による筋肉痛だ。たいしたことはないので、2週間くらいで慣れるが、肩のどんよりした痛みは、ああこれが自分の仕事なのだと思い出させてくれる。

ことし春の法事の際に、母親に「あなたまだチョークで黒板に書いたりしてるの?字が汚いのに大丈夫なの?」と心配された。なんで「まだ」なのだろうとその時思った。おそらく母をはじめ、一般的な感覚だと最近のオフィスの会議室のように、大学でも、もはやチョークなど使っておらず、ホワイトボードやプロジェクタが中心なんじゃないかと思われているのだろう。しかし、この業界に入ってそろそろ10年くらいだが、どの学校も相変わらず黒板が使われ続けている。最近、黒板に違いがあるように、チョークにも違いがあるのかもしれないと思い、自分の授業で使うチョークをアマゾンで発注した。後期からはチョークケースに自分の色チョークをつめて、授業ごとに持ち歩いて使っている。さて、今回は、これまでに教えてきた大学・専門学校の中から、書きやすかった黒板および書きにくかった黒板について、それらの思い出を綴ってみたい。


書きやすい黒板の判定項目
5点満点で評価。
1.摩擦力・書きやすさ:ツルツルであっても、ザラザラであっても書きやすいわけではない。今回は、ちょうどいい書きやすさを5点とした。
2.消えやすさ、消え残りのなさ:書いた文字がなかなか消えない黒板も使いにくい。
3.広さ:高さ、広さ、可動性など。
4.チョーク受け、黒板消しなどまわりのきれいさ
5.チョークの在庫、色チョークの種類など

1.京都大;4面式。上下に動かせる。表面の摩擦もちょうどいい。チョークの色が豊富。オレンジ、蛍光グリーンなど他にはない色もそろっていた。ドイツ語の非常勤講師を始めた頃は、板書の量が多くて、4面黒板が役に立った。だんだん慣れてくると、板書などしなくとも学生が理解してくれることがわかり、ほとんど黒板は使わなくなった。
1.摩擦力・書きやすさ         4
2.消えやすさ、消え残りのなさ      5
3.広さ                  5
4.チョーク受け、黒板消しなどまわりのきれいさ 5
5.チョークの在庫、色チョークの種類など  5

2.龍谷大 広い黒板、摩擦力が低く小さな力で文字を書ける。私学だけに掃除も行き届いている。書きやすい反面、書いた文字が消えにくく、前の時間に使った先生の文字が残っていることがあった。私が2時間目に使用していた教室は、1時間目は知っている先生のドイツ語のクラスで、私よりも進度が早いことに気づいて焦ることがしばしばあった。
1.摩擦力・書きやすさ      5
2.消えやすさ、消え残りのなさ   3
3.広さ              5
4.チョーク受け、黒板消しなどまわりのきれいさ 5
5.チョークの在庫、色チョークの種類など  4

3.近畿大学 経営学部の21号館は可動式ではないが、十分な広さとちょうどいい抵抗。経済学部B館は、黒板がせまく、補助的に置いてあるホワイトボードもがたつきがあって、非常に不便だった。
1.摩擦力・書きやすさ     5
2.消えやすさ、消え残りのなさ   4
3.広さ               4
4.チョーク受け、黒板消しなどまわりのきれいさ 5
5.チョークの在庫、色チョークの種類など 4

書きにくい黒板

1.南大阪看護専門学校 最初に教えた学校。情報科学の授業はコンピュータ室での実習および教室での講義だった。教室内の黒板が非常に汚くて、毎回スーツの手首が黄色くなった。

2.滋賀県立大学 公立大学であるためか、メンテナンスが行き届いておらずチョーク受け、黒板消しが汚い。授業時間中に黒板消しクリーナーを動かさなければならなかったのはこの大学だけ。また、色チョークの在庫も少なく、なぜか青や茶色など、使う機会のない色チョークばかり残っている。

3.近畿大学11号館 摩擦力がかなり強い。爪を立てたらとんでもなく恐ろしい音が出そう。文字が書きにくく、一度書いたら消すのがたいへんというやっかいな黒板。掃除は行き届いているが、チョークの補充などのメンテナンスはできていない。研究室から一番近い教室だが、授業をするには不便。この黒板とチョークがあまりにひどいことが、マイチョークを買うことになった直接のきっかけである。


番外編:ホワイトボード
1.神戸大学 広いボード、大量のマーカー。基本的に使いやすいが、ボードクリーナーがちょっと汚れている。マーカーも安いメーカーのものを大量購入しているようで、黒・赤・青しか色がない。しかたないから、生協で自分用のマーカー(黒・赤・青・緑)を購入して使っている。

2.京都精華大学 大教室(100名程度でもあの大学だと大教室扱い)の場合は、太字用のホワイトボードマーカーがあった。小さい教室は移動式ホワイトボードなどしかなく、語学の授業をするにはかなり不便そうだった。


まとめ
そもそも私たちの世代の大学教員のうち、どのくらいがいまも黒板を使っているのだろうか。ここまで書きすすめるうちにだんだん不安になってきた。普段使っている経営学部の21号館には、語学に使う小教室だけでなく、数百人収容できる大教室も多い。大教室での授業ならば、当然黒板を使う先生はいないだろう。なぜなら、後方に座っている学生には普通に書いた黒板の文字など読めないのだから。ということは、講義科目を担当する多くの教員はもはやチョークなど使わず、プリント資料やパワポで授業をしているということだろう。大人数の講義科目だけでなく、昨今はやりのアクティブラーニング型の授業でも、黒板はあまり使われないだろう。教員が一方的に学生に知識を伝授するのではなく、学生と教員または学生同士の共同作業や相互作用のなかで学ぶのが良いとされる最近の状況を考えると、どの黒板が書きやすいとかなんとか未だに言っているのは、まったくもって時代遅れなのかもしれない。しかし、時代遅れならば、何もかも忘れ去られる前に、自分自身が忘れてしまう前に、黒板にチョークで字を書いて授業をやってたころのことを記録しておきたい。

2015年5月1日金曜日

近くで見た特急電車が怖かった

同郷の先生の書き込みを見ていて、実家近くを走っていた東武電車のことを思い出した。

私の実家は、東武日光線の線路から歩いて3分ほどのところにあり、東武線の駅も10分以内という場所だった。そのため子供の頃は、駅の近くの踏切で、発着する車両を見るのが好きだった。JRの線路もそう遠くないところを走っていたが、当時の記憶として鮮明に残っているのは、やはり本数が多くて運賃が安いため乗る機会が多かった、東武線のほうである。なかでも特急を見るのが楽しかった。友達と遊んでいても、「あ、特急が来た」と遊びを中断して、ゴウゴウ音を立てて通り過ぎる車両を見送るのだった。

当時見ていた特急の車両は、「けごん」「きぬ」とひらがな書きのヘッドマークをつけたコーヒー牛乳のようなブラウンに赤のラインが入った車両(東武1720系というのだそうだ)だった。小学校を出るころ、現在も走っている白くて流線型のスペーシアが走るようになった。いつも眺めていた東武の特急に、実際に乗ったことはなかった。というのも、一番近い停車駅が最寄り駅から2つ先の新栃木駅だったからだ。だから停車している特急の車両を見たことすらほとんどなかったのだ。
岩槻城址公園に保存されている車両


実家から一番近い都会は、一時間くらいかかる県都宇都宮だったが、東京まで出ても2時間以内だったから、我が家では大きな買い物などの際には東京に出ることが多かった。東京に出るといっても、特急に乗るわけではない。準急や快速を乗り継いで北千住まで出て、地下鉄で都内に入っていくのだ。家族で出かけた帰りに、たまたま浅草で電車待ちをしていたとき、ふだんは高速で走るのを見守るだけだった特急「きぬ」号を間近で見ることができた。

走っている様子はとても立派に見えるが、近くから見ると案外古びていて、車内もあまりきれいではなかった。それでも遠くに出かける人たちが、お弁当やお茶(ぶよぶよした透明のボトルに入っている)を買って、コンパートメントのテーブルにおいているのが見えるとうらやましかった。私にとって衝撃的だったのは、先頭車両の大きさだった。離れたところから見ると当然小さく見えるが、間近で見る先頭車両は、見上げるほどの大きさで、ダンプカーやバスよりも大きく見えた。高い位置にある運転台や両側に四角く飛び出したヘッドライトが、威圧感を持って迫ってくるようだった。

私が小学校に上がる前年に、一つ上の学年の児童(当時一年生)が通学路にある踏切で、電車にはねられて亡くなる事故があった。そのことを思い出した私は、こんな車両にぶつかられたらひとたまりもないな、と初めて電車に対して恐怖を抱いた。それから特急電車がきらいになった、というわけではないのだが、今でもときどき新幹線がホームに入ってくるとき、巨大で尖った先頭車両を見ると、なんとも言えない怖さを感じる。

2015年4月3日金曜日

研究室になにが必要?

4月になりました。いよいよ新年度が始まりますね。
現在の研究室の様子


ご着任、あるいはご転任おめでとうございます。わりと周りで新たに専任教員になられた方や、新たな職場に移られた方が多いので、去年の私自身の着任時にどんなものを買ったか、そしてどんなものが役に立ち、どんなものがあまりいらなかったか、ということについて、簡単に思いついたことをまとめておきたいと思います。

私は3月初めに京都の家を引き払って、西宮のマンションに引っ越しました。その後研究室に持って行く本を仕分けして、3月末に引越し業者に、大学の研究室まで本を持って行ってもらいました。研究室の引越しと開設準備のための買い物は、3月末に大学周辺で済ませました。あれからもう一年もたつのかと思うと、時の流れは早いものです。

以下に私がこの一年で、研究室の備品として買ってよかったもの(役だったもの、不可欠なもの)、いらなかったもの(不要なもの)、欲しいもの(まだ手に入ってないがこれから買いたいもの)をリストにまとめます。

1.買ってよかったもの(ないとまずい)
  • 電気ケトル、コーヒーポット(以前のエントリにも書いたように、コーヒーメーカーや電気ポットよりも安いし使い勝手がいいのでおすすめです)
  • MacBook Air(前から持ってたもの。日頃の業務は主にMBAと外部ディスプレイをつないでやっています。着任時に大学からPCを支給されたけど、DELLのデスクかノートしか選択肢がなかった)
  • 文房具。ファイルケース、書類整理する箱(授業や会議などのプリント類がとかく散らばりがちです)私はレタートレーを愛用しています。
  • LED電球。(前からある古いデスクライトが昭和っぽい光の色だったため交換しました)
  • ペットボトルに装着する高圧スプレー(窓ふきなどに役立ちます。ペットボトルに水と洗剤を混ぜ、高圧スプレーヘッドをつければ、かなりの高所まで洗剤を飛ばすことができます)
    こうやってポンプで空気を圧縮すると、ボトルの中身がすごい勢いで吹き出します。
  • 窓ふきゴムワイパー(研究室の窓はけっこう汚れているので、年に数回ふいてみるといいでしょう)
  • バケツ、ゴム手袋(夏場は汗をかくので、毎日出勤後と退勤前に、汗を拭いたタオルを洗って干していました)
  • 食器洗い洗剤(ふきんの除菌もできるものなら、タオルや雑巾にも使えます。洗濯洗剤より匂いがきつくないので使いやすい)
  • 無線LANルータ(ちゃんとした大学なら個別に買う必要はないのかもしれませんが)
  • モノクロレーザープリンタ(大学から支給されたのはインクジェット複合機でしたが、授業や学会発表の準備など大量に印刷したいときはレーザーが便利です)
  • VGAケーブル(前からもってた。大学によっては、PCと機材をつなぐケーブル一本でさえ、いちいち借りに行かないといけないところもあります。自分で持ってたほうがいいです。音声ケーブルなども)
  • ポータブルスピーカー(理工学部の校舎は、なぜか教室のスピーカーからまともに音がでないので、手のひらサイズのスピーカーを用意していました)
  • 学内用のはきもの(研究室用にサンダルを履く人もいるが、私は学内移動全般用としてミズノのランニングシューズをはいている)
  • クイックルワイパーフロア用(うちは年に一回ワックスがけをしてもらえるけど、ふだんの掃除は自分でするので、クイックルワイパーを使ってます。お金がある人はルンバやダイソンを買うといいでしょう)

2.いらないもの(買おうと思ったが不要だったもの、使わなかったものなど)
  • エスプレッソマシーンのたぐい(これを買う人はいますが、消耗品の補充がめんどうだし、場所も取るので、電気ケトルとコーヒーポットで手作業で淹れたほうがラクです)
  • ソファ(なかったので欲しかったけど、泊まりこむことなどないので、なければないでかまわないでしょう)→内々定が出た直後に、研究室におけるソファについて調べていたら、面白い論文を見つけました。
    当時のツイート
  • 洗濯用洗剤(ナノックスを買いましたが、手洗いで使うには、匂いがきつすぎる)
  • 来客用ティーセット(お客がこないので使いません)
  • 大学から支給されたDELLのデスクトップ機(ちょっと使ったけど気に入らないところが多すぎて、いまはしまってあります)
  • 酒類(大学院の指導教授の部屋にはいつもあったが、実際飲む機会はあまりない)
  • マークスアンドウェブのルームフレグランス(家にあったものを持ってきた。オサレっぽい香りになりますが、客が来ないので意味がありません)

3.欲しいもの
  • 冷蔵庫(冬はともかく、夏は食料品の保存などにも使うので必要です)
  • 27インチ位のモニタ(いまの21インチでもいいのですが、大きいに越したことはありません)
  • iMacまたはMac mini(MBAはもう4年目なので、そろそろ買い換えたいです)
まあ、最初のうちは物入りでお金もどんどんなくなるばかりなので、ゆっくり少しずつ揃えていければいいんじゃないかと思います。

2015年3月13日金曜日

お湯を飲む

先日自宅用に電気ケトルを買った。職場で使っているものと同じステンレス製で、ドリッパーでコーヒーを淹れるのに使えるものだ。一人暮らしの頃から、コーヒーメーカーは使わず(壊れたので)、ドリッパーを使っている。カフェバイトで学んだスキルを使えば、家の道具でもうまいコーヒーをいれることはできる。コーヒーやお茶だけなら自宅のキッチンにある妻の買ったオサレなケトルで十分だ。電気ケトルを購入した真の目的は、お湯を沸かし、そのまま飲むことだ。

 昨年研究室に入るときに、来客が訪れるだろうから、美味しいコーヒーでもてなしたいものだと思い、カップやポットと一緒に電気ケトルを購入した。結局その後一年、ほとんど客らしい客は来ていない。そもそも研究指導とかゼミとかないので、学生は来ないし、教員どうしもちょっとした用事なら、ドアを開けたままの立ち話で済んでしまう。ソファに座ってお茶を飲んだりするのは、非常勤を終えた後の妻くらいしかいない。

せっかく買ったケトルは自分一人で飲むためのコーヒーやお茶のために使っていたのだが、ある時から、毎日お湯を飲むようになった。直接のきっかけは、まとめサイトのこの記事だった。朝出勤してからお湯を沸かし、まず熱湯をゆっくり飲み、さらにぬるくなりつつあるお湯を何杯か飲む。これで仕事前の1,2時間で1リットル位の水分を取ることができる。この記事の筆者も指摘するように、私たちの多くは水分不足だ。夏は汗をかくし暑いから、水もお茶もたくさん飲むだろうが、冬になれば、ミネラルウォーターを飲むのも辛くなってくる。ところがお湯ならば、けっこうたくさん飲めるのだ。電気ケトルのいいところは、一度沸かしたお湯をある程度温かく保っておくことができる点だ。ガスでお湯をわかす場合には、しばらくすると冷たい水に戻ってしまうが、電気ケトルなら一時間位はぬるま湯を飲むことができる。また、ぬるま湯は、コーヒーや緑茶に比べて身体への負担が小さい。原稿を執筆しているときなど、コーヒーを飲み過ぎて気分が悪くなったことが何度かある。しかしお湯であればそういう心配はない。寒い時期には、温かいお湯を飲むことで、元気を取り戻すことができる。自宅でも電気ケトルは活躍している。食前、食後にお湯を飲むのが習慣になった。デイリーポータルZでも、飲み会でお湯を飲むという企画を随分前にやっていたが、お湯の良さに気づいたことが報告されている。

まだまだ寒いこの時期、元気に過ごしたいなら、まずはお湯を飲むことからはじめたい。

2015年2月2日月曜日

やる夫と学ぶドイツ語(後期後半)

今年も無事、15回の授業とテストを終えることができた。これからしばらく授業のない日々が続くと思うとやはりうれしい。しかしこのうれしい時期も、ドイツに資料探しに出かけたり、自分の研究に励んだり、マラソンの練習に打ち込んだりしている間にあっという間に終わってしまう。それは毎年経験していることだ。そして気がついたら学期が始まっていて、前の学期のことなどきれいさっぱりわすれてしまうのだ。これはおそらく学生にとっても同じだろう。私が、前の年にどのように教えていたのか思い出せないように、新学期になれば学生たちはseinってなんだっけ?となることだろう。それは当然のことだから不勉強だとかやる気が無いなんていってもしかたがない。忘れてしまったら、また勉強しなおせばいい。語学とはそうやって学んでいくものだと私は思っている。

さて、今回は前のエントリが10月中旬ごろまでの授業プリントの話だったので、その続きを補完しておきたい。学園祭後の第8回から第15回まで、イラスト入りのプリントを作ってみた。

第7回は小テスト、その後学園祭休みを挟んだ第8回。
従属接続詞や副文の話はやはり教えにくかった。
所有冠詞=私の、君のなど名詞の前につけるもの。
やる夫やらない夫そしてダディクールがそろったAAを利用。
こういうインパクトの強いプリントを使うと、学生も「ああ、あの時やったやつ」みたいに覚えてくれる(ように思う)。
ドイツ語の冠詞や形容詞、代名詞などは、格によってたくさんの変化をする。
次から次へと似たようなのが出てくるので半ば悪夢のようだ。
このAAは大変好評で、twitterでも何回もリツイートされていた。
この回は、教科書では小出しに説明されていた(挫折する学生が出ないように配慮したのだろうか)定冠詞・不定冠詞の変化を、一気にまとめて説明した。まとめて説明すると混乱する学生は当然出てくるが、逆に小出しに説明すると、全体像がよく分からなくて苛立つ学生もいる。
うまいネタが思い浮かばず、自分としてはつまらないAAになってしまったように
思っていたが、学生たちの反応はよかった。
この回では、いくつかの教科書をヒントに、作文練習やパートナー練習を入れてみた。通常授業プリントは1ページに収まるようにしている(そうしないと1コマで終わらない)が、この回は2ページ両面。2週かけてじっくり現在完了を説明した。
AAまとめサイトでみつけたやる夫壁ドンのAA。
いつか使ってみたいと思っていたが、うまくクリスマスに絡めることができてよかった。
13回目は年内最終回だったので、毎年どこのクラスでもやっているように、ドイツのクリスマスについて紹介して、クリスマスカードやお正月の挨拶に用いられる表現を説明した。昨年はちょうどテレビでいろいろな番組がドイツのクリスマスやクリスマス市を取り上げていたため、映像を見せたりすることもできた。
やる夫シリーズじゃないけどいい雰囲気のAAだったので使ってみた。
年明けはふたたび現在完了の復習をした。教科書で一年目に進めるのはここまでである。通常初級文法に含められる、形容詞の格変化、比較、前置詞、接続法などは取り上げない。週一コマだとやはりできることに限りがある。
また、この回では、時事ネタということでベイマックスのAAも入れてみた。
何だかわからないかもしれないと心配していたが、
学生たちはすぐに分かってくれた。
最終回は、後期の学習内容のまとめを行った。
テストに対するなげやりな思いをやる夫に代弁させたつもり。
来年度は何をしようか。おそらく教科書が変わるので、今年のように毎週補助プリントを使わなければならないということはなさそうだ。それでも、このAAをつかったプリントが
学生にも好評でそれなりに学習効果もあった(プリントの絵で学習内容を記憶している学生が多かった)から、何らかの形で続けられればと思っている。